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頂き物/スキビ こぶたのヒトリゴト。マックちゃん様より 【sugary】

カテゴリ: 宝物

こんばんは、吟千代です。

雨が続き少しばかり気温が下がっていたのでこのまま秋になるのかな?と思っていましたが、やはり晴れると気温は急上昇。
ジリジリ日差しと格闘しつつ毎日出勤しています。
汗を流しながら自転車こいでると思いだすのは「あんたを産んだ日はひたすら暑かったんよ」と遠い昔に母に言われた言葉。
そんな中産んでくれて有難うと感謝の言葉を伝えたことはあっただろうか?
この年になって思うことは「感謝の気持ちを素直に伝えれる人になりたい」です。


日ごろめちゃめちゃお世話になっている こぶたのヒトリゴト。 のマックちゃんから誕生日プレゼントとして素敵なお話を頂きました。

この歳になっても誕生日を祝っていただけるだけでも有り難いのに、こんなにも素敵なお話まで頂いちゃってほんとうにもう感謝の気持ちしかありません。
マックちゃん、有難うーーーーーーーーーーー!!!!!!

誕生日プレゼントということで拙宅でのみの公開となります。
ココでしか読めませんよ。うふふふー
大切な宝物ですので転載及びマックちゃん以外の方のリンクはご遠慮申し上げます。あしからずご了承くださいませ。
すごく素敵なお話に「滾ったーーー!」という方はそのご感想はマックちゃんのお宅までお願いいたします。
ご訪問の際はネチケットよろしくお願いいたします。

それでは折りたたみよりどうぞです。


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【sugary】



この家の規格はどこも一般の家とは全く違うわよね・・・と思うと、毎度ながら溜息を吐きたくなってしまう。
いつもであれば「一緒に寝る?」など軽口を叩かれながら、それでも夜は通る事のない主寝室への広い廊下を、キョーコは忍び足でこっそりこっそり向かっていた。


正式にお付き合いなるものを始めて、まだ2か月目。
蓮の家に外泊するのもこれが4度目だ。

では、何故まだ片手で足りる程の宿泊で、キョーコが深夜に蓮の寝室を訪れるような大それた事をしているのか。
それは、先日マリアから受けた「お願い」にあった。


「お姉様・・・私ね、どうしても蓮様の寝顔のお写真も欲しいの!」


蓮とキョーコが交際を始めた事は、極々限られた人間しか知らない。
マリアは知っている人間の一人だ。
蓮に長年好意を寄せていた事を知っているキョーコとしては、マリアに罪悪感を感じて出来ればあまり進んで知らせたくないと思っていたのだが・・・
蓮の方がマリアに素直に打ち明けた。

「そうですの・・・やっぱり、蓮様には素敵な女性がお似合いですものね!お姉様なら私も納得できますわ!」

そう言って、少し涙目になりながらも精一杯の笑顔を見せてくれたマリアを、キョーコはとても綺麗だと思った。
いつか絶対、マリアを幸せにしてくれる素敵な男性が現れてくれるはず・・・
キョーコはマリアと抱き合って、ほんの少しだけ泣いた。

今では「いつか絶対に蓮様を超える素敵な殿方を、自分でとっ捕まえるんですから!後悔なさってね!?」と、びしりと人指し指を立てて蓮へ挑戦状を叩きつけるマリアの表情も晴れやかだ。
キョーコは少しだけホッとした。
ホッとしているのだが・・・その代り「蓮を超える殿方を見つける為にご協力くださいます?」と言われ、色んな写真を撮ってくるよう、ミッションをお願いされるようになった。

自宅でご飯を食べる姿、お風呂上りに私服でくつろぐ姿。
トレーニング用品を使って体を鍛える姿。
どれも完全なプライベートに踏み入れるキョーコだからこその写真だ。

「未来の恋人と過ごす時間をシミュレーションするんですわ!」
最近の要求が少し過激になって来ていて、キョーコが躊躇すると、必ずその言葉がマリアの口から出る。
その言葉の裏にある蓮への未練をほんのり感じてしまって、キョーコは断る言葉を失ってしまう。
そうやって先日も「ほっぺにキスしてくれる蓮」を撮らされたわけなのだが・・・

今回のお願いはさすがに蓮に協力を仰ぐ事が出来なかった。
何故なら、寝顔を側で撮って来てくれとの事だったからだ。

過去、ラブミー部のミッションで兄妹を演じていた際、同衾は経験済みだ。
しかし、あの頃はあくまで仲のいい先輩後輩で、兄の面倒を見る妹役で―――恋人と言う肩書はなかった。
今、一緒に布団に入ろうものなら何かが起こりそうで、キョーコは恐くてとても言い出せない。


(そ、そりゃ「いつかは!」って思うけど・・・まだ早すぎるわよね)

カメラを持たない方の手で自分の比較的平らな胸の辺りを一撫でし、今度こそ溜息を吐いた。

蓮にどんなに綺麗だと言われても、幼馴染に言われた「地味で色気のねー女」という棘は未だキョーコの心に深く刺さったままでいる。
女性としてまだまだ発展途上にあるのだから仕方がないのだが、それでも周りの「普通の子」と言う評価が杭を打つかのようにその棘を更に押し込めてくる。
それに抗うだけの自信を、キョーコはまだ身に着けていなかった。

蓮とて20歳を超えた立派な男性だ。
それなりに色々とオトコの人の事情とやらもあるかもしれないし、二人きりでいられる僅かな時間に濃密な時間を過ごしたがっているのを、キョーコも密かに感じ取っている。
「キョーコはまだ高校生だし、こう言う事はゆっくり・・・ね?」
そう言って頬にキスを落としてくれた後の蓮の横顔は少し難しくて、何を考えているのか読み取る事は出来なかった。

そうこうしているうちに、ゆっくりと忍び足で寄っていた主寝室の扉はすぐ目の前だ。
キョーコは部屋に入る前にカメラの電源を入れておく。
ジジッと言う独特の起動音が終わると、キョーコは意を決して蓮の寝室へと踏み込んだ。

(・・・あら?)

「真っ暗で自前のカメラじゃ撮れなかったわ~」と言う言い訳を考えながらドアを開けたのだが、部屋の中はサイドテーブルにあるランプが点いている為に意外と明るかった。

アンティーク調のランプの足元には台本と携帯。
どうやら台本を読んだ後、電気を消さずにそのまま寝てしまったようだ。
毛足の長い柔らかな絨毯は足音を殆ど消してくれるが、それでも慎重にベッドへと足を進める。

(ふむふむ、敦賀さんは枕の下に手を入れて寝るのね・・・?)

近寄ってみると、横向きで寝ている蓮は右手を枕の下に入れ込んでいた。
そう言えばずっと昔に看病の為にこの寝室に入った時にも、やはり同じ格好で寝ていた。
どうやらこの寝相は蓮の癖らしい。
あの時は、額から落ちた温いタオルと氷枕を取り換えるタイミングで起きた蓮に「キョーコちゃん」と呼ばれて衝撃を覚えたのだが・・・

(―――あの時は、まさか敦賀さんと付き合う日が来るなんて、思ってもなかったなぁ・・・)

いがみ合っていた筈の当時を思い出し、そして今の目の前の安らかな寝顔を見て。
キョーコの口元は、自然と弧を描く。

ふふ・・・と鼻から微笑む息が漏れた所で蓮が枕に頭をぐりぐりと押しつけ、キョーコはハッとなった。
起きてしまったかと身を固くして蓮の反応を待つが、どうやら蓮は頭の位置を変えたかっただけらしい。
枕の下に入れた右手ももぞもぞと動かして枕のへたりを直すと、そのまままたすぅっと寝息が聞こえて来て、キョーコは全身の力が抜けそうになった。

(い、いけないいけない!私の使命を全うしなくては!)

カメラのフラッシュ機能がオフになっている事を確認すると、慌てて蓮の寝姿にレンズを向ける。
そして一度だけシャッターを切った。
かしゃりとなるシャッター音。
こればかりは消す事が出来ないので、撮り終えると急いでベッドの影へと隠れる。
丸まって今撮ったばかりの画像を再生すると、そこには寝ていても秀麗な蓮の顔があった。

影が出来る程の長い睫毛。
オレンジ色のライトで血色よく写る肌。
ライトの効果で茶色く見える髪。
そして―――いつも以上に艶めいて見える、少し厚めの唇。

蓮への想いを自覚してから初めて至近距離で見るその美しい寝顔に、キョーコの胸はどくりと大きく拍動する。
心の中が蓮でいっぱいになって、それでも溢れて止められず、どんどん胸の辺りから身体が熱くなっていく。

(何かしら、この気持ち・・・)


―――――私、この人の事・・・


「・・・本物は眺めてくれないの?」
「っっ、きゃあぁぁぁぁぁ!!!!?」

今までに感じた事のない感情に戸惑っていると、丸めた背の上から声が降ってくる。
その声に思わず悲鳴をあげ後ずさりして確認すると、寝ていると思っていた蓮がいつの間にかベッドの上で上体を起こし、キョーコを見下ろしていた。

(まさか、最初から起きてたの!?)

そうだ、人の気配に敏感な彼が起きないわけがない!
もしかしたら部屋へ忍び込んだ時から起きていて、自分の様子を楽しんでいたのかもしれない・・・
そう思うとキョーコの顔は羞恥で真っ赤に染まる。
跳ねるように起き上がるとドアへと真っ直ぐに走り出した。

(逃げなきゃ!!)

しかし、ドアノブを掴んだ瞬間にその手はぐんと引っ張られる。
蓮がドアを握り拳で押さえ付けて勢いよく閉じたのだ。
ドンッ!と大きな音が響き、ビリビリと振動がノブを伝いキョーコの腕を痺れさせる。
その痺れは全身へと回って、キョーコの息までをも止めた。

「―――どうして逃げるの?夜這いに来てくれたんでしょ?」
「ちっ、違います!マリアちゃんに寝顔を撮って来てとお願いされて・・・」
「・・・あぁ。今回のマリアちゃんのお願いはソレだったんだね。」

逃げ出そうとした際にキョーコが放り投げてしまっていたデジタルカメラを、蓮はちらりと見る。
しかし蓮に背を向けたまま動けないキョーコは、気配で何となく蓮がよそ見をした事しか感じ取れない。
この隙に逃げ出せないかと考えるその間に扉の高い位置で止めていた拳がキョーコの肩の辺りまで下りてきて、更に身動きが取れない。
後ろから抑える腕が肩に触れた瞬間、キョーコはびくんと大きく体を跳ねさせた。

「・・・俺が怖い?」

静かな蓮の声に、キョーコの身体は再び跳ねる。
それを肯定と取った蓮は一つ溜息を吐いた。
キョーコがその溜息をダメ息と思い、泣きそうになるとは知らずに―――

「ちが・・・違うんです・・・敦賀さんが怖いんじゃなくて・・・わた、し・・・色気ないから、呆れられちゃうんじゃないかって・・・嫌われちゃうんじゃないかって、そう思ったら、こわくって・・・」
「―――そんな事ないのに。」

震える声で必死に弁明するキョーコの耳元に、突然バリトンが優しく熱い感触と共に届けられる。
身体の奥底から何かを生み出すその熱さに、思わずキョーコは「うひゃん!」と奇怪な悲鳴を上げる。
上体を捩って蓮の方へと向くと、すぐ側に蓮の真剣な瞳があった。

「呆れる?こんなに好きで仕方のない子に対して?そんな事絶対にない。
色気がないっていつもキョーコは言うけど、それは見る目のない人の評価だから気にしちゃダメ。」
「でも・・・」
「俺の言う事、信用できない?」
「そんな!信用できます!」
「じゃあ大丈夫だね?
キョーコは可愛いよ、それに色気だってちゃんとある。今すぐどうにかしたいくらい・・・」

蓮の表情はライトの灯りを背に受けている為、キョーコからははっきりと読み取る事が出来ない。
だけど、真剣なその瞳は暗い室内でも強い光を湛えている気がした。

人を魅了し、言葉に魂を乗せ説得力を生む力。
そんなものも持ってるなんて、さすが敦賀さんね・・・そう思った時にはキョーコの唇は蓮によって塞がれていた。

最初は軽く。数度食まれ、徐々に深く。
柔らかな熱い蓮の唇に翻弄され、それでも足りぬとそれ以上の熱を持った舌でもって身体も思考も溶かされる。

今まで交わしたどのキスよりも激しいそれに意識を奪われ、気が付いた時には壁に凭れ掛かるのすら蓮に支えられてやっとの状態だった。
首筋を滑る蓮の唇に、身体の奥から溢れる「何か」が反応する。
自分の身体の中から変わっていくこの瞬間がキョーコは恐くなり、慌てて蓮を制止した。

「ぁ・・・っ!つるがさ、やめて・・・!」
「やだ。」
「やだって・・・ふぁ・・んっ!」

身体を這う熱い掌を止めようとするが、どうしても力が入らず震える。
ついに泣き出してしまったキョーコに、蓮の方が身体をゆっくりと離して解放してくれた。

「・・・ゴメン、ちょっと悪乗りしすぎたかな。」

少し苦笑いを含んだような蓮の声に、キョーコは小さく首を横に振る。
本当は蓮の言葉がすごく嬉しい。
自分を欲してくれる蓮が愛おしい。

だけど―――まだ深い関係になるのは恐いのだ。

「大丈夫。キョーコはまだ心の準備が出来てないんだよね?全部わかってるから・・・俺はちゃんと待つよ?」
「・・・ほんとう・・・?」
「うん。」
「まってるあいだに、きらいにならない?」
「勿論。もっと好きになると思うよ。」
「ほんと・・・?」

すんと鼻をすすりながら蓮の顔を見上げると、そこには優しい笑顔があった。
ふわりと微笑んでくれるその顔に、キョーコの張りつめていた心も身体も解けていく。

「・・・さて。ちょっと変な時間に目が覚めちゃったから、一緒にホットミルクでも飲む?飲みながら何か話そう。キョーコの事でも、俺の事でも。」

優しく額に落ちる唇は先程のような熱を孕んでおらず、更にキョーコの涙腺を緩くする。
小さくこくりと頷くと、「歩ける?」と肩を支えられ、ずっと閉まったままの背後の扉がきいぃと音を立てて開いた。


フットランプの明るさを頼りにゆっくりとリビングへ出た後の静かな寝室には、ふかふかの絨毯の上に落ちたデジタルカメラ。
ほのかに優しいオレンジ色のランプに照らされた綺麗な蓮の寝顔は、液晶画像に写り続けていたがやがて音もなく消えて、電源が落ちた。




***
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編集 / 2014.08.20 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑

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※ 2014年4月15日アメーバブログ【吟千代のブログ http://ameblo.jp/better-than-love-0820/】より引越してまいりました。

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