りかさんからの頂き物②
カテゴリ: 宝物
思わず暗く口角を下げる自分に、蓮は苦笑がこみ上げる。
カイン・ヒールではないはずなのに、腹の底から冷えるような冷気を感じて、押さえていなければならない久遠が顔を覗かせていることに気が付く。
(まだまだ、だな。俺も)
別に彼らは彼女をどうこうする意味で言っているのではないくらい、理解はしているのだ。
だからといって、不快感を抑えることなど出来はしないだろう。
止まらない、負の感情。
そもそもお門違いな、キョーコへの妄想に腹立たしさが募っていく。
メルヘン思考は確かに乙女だが、一般的な乙女のカテゴリィに彼女が当てはまるかどうかは・・・・否だろう。
何故なら、乙女は自転車で車を煽ったり暴走したりしない。
あまりにも男に対しての鳥目っぷりを擦れていないというのならわかるが・・・・
いくら気に入らないからといって、人に中指を立てる彼女を擦れていないと断言は出来ない。
悪いこと・・・・・・
それは、彼らが教えるべきものではない。
実行に移すようであれば・・・・どうしてくれようか、とほの暗く思ってしまう。
温和な敦賀蓮は幻影だったと、叫ばれようが地雷を踏んだ彼らへの処罰は仕方ないことだろう。
「れ、れん!蓮!!」
「なん、ですか?社さん」
「是非、闇の国からこちらの世界へお戻り願いたいのだが」
「仕事に差し障りはないよう、努めます」
「・・・・・・」
すたすたとあらぬ方向に向かって歩いていく、闇よりも暗いオーラを纏った蓮を追いつくよう、遠のきそうになる意識を叱咤し、慌てて走り出す。
****
③へ続きます。
カイン・ヒールではないはずなのに、腹の底から冷えるような冷気を感じて、押さえていなければならない久遠が顔を覗かせていることに気が付く。
(まだまだ、だな。俺も)
別に彼らは彼女をどうこうする意味で言っているのではないくらい、理解はしているのだ。
だからといって、不快感を抑えることなど出来はしないだろう。
止まらない、負の感情。
そもそもお門違いな、キョーコへの妄想に腹立たしさが募っていく。
メルヘン思考は確かに乙女だが、一般的な乙女のカテゴリィに彼女が当てはまるかどうかは・・・・否だろう。
何故なら、乙女は自転車で車を煽ったり暴走したりしない。
あまりにも男に対しての鳥目っぷりを擦れていないというのならわかるが・・・・
いくら気に入らないからといって、人に中指を立てる彼女を擦れていないと断言は出来ない。
悪いこと・・・・・・
それは、彼らが教えるべきものではない。
実行に移すようであれば・・・・どうしてくれようか、とほの暗く思ってしまう。
温和な敦賀蓮は幻影だったと、叫ばれようが地雷を踏んだ彼らへの処罰は仕方ないことだろう。
「れ、れん!蓮!!」
「なん、ですか?社さん」
「是非、闇の国からこちらの世界へお戻り願いたいのだが」
「仕事に差し障りはないよう、努めます」
「・・・・・・」
すたすたとあらぬ方向に向かって歩いていく、闇よりも暗いオーラを纏った蓮を追いつくよう、遠のきそうになる意識を叱咤し、慌てて走り出す。
****
③へ続きます。
スポンサーサイト
(Do not upload/use my works without permission.)
(私の作品を無断転載しないでください。)
(私の作品を無断転載しないでください。)
編集 / 2012.12.26 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑